2025.03.10
 
日本大手海運会社である株式会社商船三井(東京証券取引所:9104、以下「商船三井」)は、ケミカルロジスティクス事業の強化を目的として、オランダのLBC Tank Terminals Group Holding Netherlands Coöperatief U.A. (以下「LBC」)の100%持分を買収することを決定し、2025年3月7日に譲渡契約を締結しました。

M&Aの目的
商船三井は、日本を代表する総合海運会社であり、原油やLNGの運送、自動車運送の定期船事業、鉄鉱石や石炭の資源運送等、多様なビジネスを手掛けています。特にケミカルロジスティクス事業に力を入れており、2019年にNordic Tankers、2024年にFairfield Chemical Carriersの株式を買収して世界最大級の船隊規模を磨きました。

LBCはヨーロッパのアントワープやロッテルダム、米国湾岸地域のヒューストンやフリーポートなどで七つのターミナルを運営しており、ケミカル物流における重要な企業です。

LBCの買収により、商船三井は海上輸送だけではなく、陸上保管機能も持ち、さらにタンクコンテナを利用した小口輸送までサービスラインナップを拡大することができます。これにより、多様な輸送ニーズに応じるケミカルトータルロジスティクスサービス体制を構築し、グローバルでリードすることを目指します。

買収条件
取得株数:357,810,428株
取得価格:約17.15億米ドル (約2,605億円)
取得資金: 主に主要取引銀行からの借入

日程
2025年3月7日: 譲渡契約締結
2025年6月 (予定): 関連する規制承認が完了次第進行予定