2024.11.25

2024年11月25日、日本特殊陶業株式会社(5334、以下「特殊陶業」)は、株式会社東芝が保有する東芝マテリアル株式会社(以下「東芝マテリアル」)の全株式を取得し、完全子会社化する契約を締結しました。このM&Aにより、特殊陶業は両社の技術とリソースを結集し、新規事業の加速とグローバル市場での競争力強化を目指します。

M&Aの目的
特殊陶業は、セラミック素材技術を中核とし、内燃機関事業の強化と非内燃機関事業の拡大を柱とする事業戦略を推進しています。同社は「環境・エネルギー」「モビリティ」「医療」「情報通信」の4分野を重点領域に定め、新規技術の開発と事業化を進めています。

東芝マテリアルは、精密セラミックスや蛍光材料、磁性部品、タングステン製品などの分野で高い技術力を有しています。特に、電気自動車(EV)や半導体用途の窒化ケイ素製品で業界をリードしています。今回の買収を通じて、特殊陶業は以下の成果を期待しています:
•    技術的シナジー:両社の強みを融合し、製品開発力を向上。
•    市場拡大:特殊陶業の国際ネットワークを活用し、東芝マテリアルの製品市場を拡大。
•    新規事業の推進:電動車や半導体関連分野でのさらなる製品開発と市場成長の加速。

今回のM&Aにより、特殊陶業は東芝マテリアルの持つ技術力と生産基盤を活用し、新興市場への展開を加速させるとともに、持続可能な社会の実現に向けた貢献を目指します。

買収条件
取得株式数:10,000株(全株式)
買収価格:約1,500億円

日程
取締役会決議日:2024年11月25日
契約締結日:2024年11月25日
株式譲渡実行日:2025年5月30日(予定)