エーアンドエーマテリアル、DICデコールを買収し、建材市場と研究開発能力を拡充

株式会社エーアンドエーマテリアル（5391）は、2024年11月6日付でDICデコール株式会社の全株式を取得し、子会社化することを決定しました。契約も同日に締結済みで、2025年4月1日をもって子会社化を完了する予定です。

M&Aの目的
エーアンドエーマテリアルは、「Vision2033」を掲げ、持続可能な経営基盤の構築を目指しています。2024年から2026年までの中期経営計画「2026中期経営計画」のもと、収益拡大、新規ビジネスモデルの確立、デジタルトランスフォーメーション（DX）推進など、事業規模の拡大に取り組んでいます。

DICデコールは、グラビア印刷技術や印刷インキの分野で高い技術力を持ち、化粧板やフィルムといった製品を建築、内装、自動車などの業界に提供しています。エーアンドエーマテリアルにとって、DICデコールの買収は、主力製品である不燃化粧板のラインアップ強化や新規顧客層の獲得に加え、研究開発の相乗効果が期待されています。

今回のM&Aにより、エーアンドエーマテリアルは、持続可能な成長と企業の社会的責任（CSR）の目標を加速させるとしています。特に、両社の技術と販売チャネルの融合によって、新たな製品やサービスの開発が進み、エーアンドエーマテリアルの市場での競争力向上が期待されます。

今回の取得価額は、秘密保持のため非公開とされていますが、専門家による調査を踏まえて決定されました。エーアンドエーマテリアルは、DICデコールの全株式960,000株を取得し、完全子会社化することとなります。